目的と目標の違いについて、親子で理解すること

目的と目標を同じと考えていませんか?なんとなく違うと思ってはいるが、実際のところ明確に言語化していない場合は意外と多いです。子どもの中学受験を例にすると、目的は将来の成功のための準備をすることであり、目標は具体的な勉強計画やテストの受験準備です。目的が定まった後、目標を設定し、行動に移すことで、効果的な準備が可能となります。中学受験に合格することがゴールではないので子どもに間違った認識をしないよう、参考にしていただければ幸いです。

1. 目的と目標の定義

目的と目標は、管理や計画の文脈で頻繁に使用される概念です。目的は、何かを達成するための大まかな意図や方向性を示し、目標は具体的な成果や到達点を指します。これらの概念を理解するためには、具体的な例を見てみることが役立ちます。ビジネスの世界でもありますね。個人的な経験では中学生・高校生になって目的と目標の違いを英単語で改めて気が付いたと報告してくれるケースもありした。

2. 目的と目標の違いを具体的な例で理解する

子どもの中学受験を例に考えてみましょう。親が子どもを中学受験に進学させる場合、目的としては、良い教育環境で将来の成功を支えるための準備をすることが一般的に挙げられます。一方、目標はこの目的を達成するための具体的なステップや到達点を示します。

例えば、子どもの中学受験を目指す場合の目標は次のように設定できます。

  • 目標1: 〇年間の準備期間中に、基本的な学力を向上させるために毎日定期的に勉強する。
  • 目標2: 模擬試験を受け、弱点を特定し、改善するための計画を立てる。
  • 目標3: 過去問題集を使って、問題解決能力と時間管理能力を高める。

多くの学習塾のカリキュラムは各教科3年生の2月から6年生の7月まで単元を学び、夏休みに総復習、その後は融合問題や志望校別対策(塾により時期は異なります)に進みます。これらの目標は、子どもが中学受験に向けて効果的に準備するための具体的な行動を示しています。以下は親子で何となくでいいので気軽に用いるときに使ってみてください。子どもを追い込んでしまったら逆効果です。

3. 目的と目標の関係性と意義

子どもの中学受験の場合、目的は子どもの将来における教育と成功への取り組みを表します。そして、その目的を達成するために、具体的な目標を設定することが重要です。目標は、定期的な勉強や模擬試験の受験など、実際の行動につながるものであり、それらを達成することで目的に向かって進んでいくことができます。

目標については個人的に授業や保護者にお話しするときにバスを使って説明します。中学に入学するまでの「〇〇中学行き」のバスに乗ると考えてください。目的地が終点、目標はどこかのバス停です。そこに行くために一緒に親子で乗るわけです。運転手は子ども自身ですが、同席しているのは保護者と子どもを応援する関係者。子どもがアクセルを踏むか、ブレーキをかけるかは子ども自身です。停留所をイメージし、そこで学習やテスト、模擬試験等を繰り返していくとします。もちろん、バスに乗る人も変わります。中学生になったらまた別のバスに乗ると考えると何となくですが目的を意識できるようになります。

目的が定まっていないバスに乗るとバスはどこに行くのでしょうか?

このように、目的と目標は密接に関連しており、目的が定まった後に目標を設定することで、目的を達成するための具体的なアクションプランを策定できます。そして、目標は進捗状況を測定し、必要に応じて戦略や計画を調整するための基準として機能します。

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